5月5日から19日までは、二十四節気の「立夏(りっか)」。中国の戦国時代、農作業の目安になるよう太陽の動きを基準にして1年を24等分し、その季節の移り変わりを表す名称を付けたのが二十四節気。立春、立夏、立秋、立冬の「立つ」というのは、中国語で「始まり」という意味だそうです。今日、5月5日は「夏が立つ」との名前の通り、陽ざしが眩しく、夏の気配を色濃く感じる一日となりました。

毎年、テレビの気象情報でもネットニュースでも流れる「春から紫外線が強くなるので要注意!」という情報。今年こそは早めに日傘を準備しようと思うのですが、つい出遅れがち。去年お世話になった日傘を開いてみると、傘の折り目部分が陽に焼けていたりすることもしばしば・・・

数あるネットショップには軽量な日傘、紫外線を99パーセントブロックする機能的な日傘などが実にたくさん販売されています。それでも、できれば涼やかな麻素材の無地で、レースなどは使っていない日傘が欲しい自分としては、そういった今風の日傘は少々味気ない。どうしても食指が動かないのです。もっと理想を言えば、折り畳みで晴雨兼用で、持ち手が竹で、それでいて重すぎない日傘。そんな日傘を求めてどんなにネットで探してみても、同じような日傘ばかりが次々と出てくるだけ。近隣のデパートに足を運んでみても、今ひとつピンとくるものがなかったりします。

ところが、地元の商店街にある古くからある傘やさんに出かけてみると、自分が欲しかった日傘に出会うことがあります。そこには、ネットにもデパートにも、こじゃれたセレクトショップでもお目にかかることのできなかったようなシックで高品質の日傘、雨傘がずらりと並べられています。最初から、こうした老舗の専門店に行けばよいものを、ネットで簡単に買い物を済ませてしまおうとして、かえって時間を浪費してしまったー こんなことをこの時期、何年も繰り返しています。

ネットショッピングは、時間や場所に関係なく検索や買い物ができる便利なサービスです。ただ、どんなに時間をかけて検索をしても、もともと情報登録がされていないモノやコトは決して検索結果には表示されない、つまり探しものは見つからないのですよね。

アプリを使った婚活がとても流行していますが、なかなか理想とする人に出会うことができないのは、探しているような人がそのWebサイトやアプリには登録をしていないだけなのかもしれません。そうしたインターネット以外の人脈ももっている結婚相談所こそが、素敵な人とのご縁をつなぐ「街の老舗」なのかも知れません。